2014年1月7日に現地で行われたショウの中から気になるコレクションをいくつかご紹介。
J.W.ANDERSON(J.W.アンダーソン)
とにかくジェンダーのボーダーラインを攻め続けるJ.W.アンダーソンですが、今回も同様。むしろ女性化が更に激しくなっている気がします。つまり男性がボーダーの垣根を乗り越え女性側へ踏み入れた印象。
このデザイナーのジェンダーレスは、レディースウェアをどうやってメンズファッションに落としこむかに挑み続けている気がします。ラフ・シモンズやエディ・スリマンが男の中の少女性を具現化しようとしているのとは異なる気がして、個人的には毎回違和感を感じてしまいます。
ボリューミーなシルエットや女性物ぽいアクセサリー、底の厚い靴。どう見ても女性にしか見えないルックは、コレクションモデルだからこそ着こなせるのでしょう。個人的には、完全にナシです。だって私が着たら完全に職質されるし。しかし彼のチャレンジする姿勢という意味では、次のコレクションも楽しみです。
Christopher Kane(クリストファー・ケイン)
こちらもなかなかアクが強いですが、個人的に今注目しているデザイナーの一人です。セットアップを見れば一目瞭然で美しいと思うのです。
ほどよいテーパードの効いたクロップト丈で統一されたボトムスに、トップスのボリュームとシルエットで変化をつけたり、グレーやブルーのワントーンコーディネートも確かなクリエイションを感じさせます。そして得意のグラフィックプリントも。
Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)
なんだかちょっとノスタルジーを感じてしまうコレクションです。前任者、アレキサンダー・マックイーンのテイストが強く感じられるような気がします。黒を基調とし、実にパンキッシュですがどこか暖かさというか優しさのようなものを感じてしまうのは何故でしょう。サラママという先入観がそうさせるのでしょうか。
前シーズンはかなりジェンダーレスに突っ込んだコレクションでしたが、先シーズンほどではないものの今シーズンも引き続きジェンダーの境界に近づいている印象です。しかしパンクという要素によってそのイメージが薄まり、スカートも全く嫌味なくなっています。ブリティッシュトラッド要素も盛り込まれ、とにかく美しいコレクションです。
サラ・バートンのマックイーン、大好きです。
(画像はすべてFASHION PRESSより)
以上ロンドンコレクション2日目でした。
ロンドン 2014-15 A/W メンズコレクション その1
ロンドン 2014-15 A/W メンズコレクション その3
0 コメント:
コメントを投稿