2014年1月29日水曜日

パリ 2014-15 A/W メンズコレクション その1


なんだかんだ、やはりトレンドを作るのはパリ。というわけでシーズンのトレンドを探る上で最も参考にしたいパリコレクションから気になるコレクションをご紹介します。
まずは2014年1月15日に行われた初日から。

CARVEN(カルヴェン)

アンリ・ギョームがデザイナーに就任して以降、注目を集めるブランドとなったカルヴェンの14-15秋冬メンズコレクションは、初のランウェイ形式で発表されました。

どこかムサ苦しいような、ノスタルジックなような、と思ったらアメリカの警察が犯人を撮影する写真の過去のものたちがインスピレーションなのだとか。
なるほど、言われてみればモデルたちも悪そうな顔つきをしている。

しかしどこかフレンチシックで上品なのがカルヴェンですね。これまでのコレクションに比べると断然男臭いですが、それでもどこかしらカワイイ要素が入っている新しいカルヴェン。もはやカルバンと呼ぶ人もいなくなり、まだまだ勢いは増しそうです。ハイウエストのリラックスパンツがブランドとしては新鮮です。
(画像はFASHION PRESSより)

CARVEN 14-15A/Wコレクション 全ルック → http://www.fashion-press.net/collections/2628(FASHION PRESS)


VALENTINO(ヴァレンティノ)

今やメンズファッションを語る上で欠かせないブランドとなったヴァレンティノの14-15秋冬コレクション。

このブランドの素晴らしいところは、着てみたい、チャレンジしたい、着こなしたいと思わせる絶妙なラインを突いてくるところ。今回もベーシックから大きく外れることなく、その上でトレンドを取り入れたリアルなコレクションとなっています。そして幅広い年齢層に受け入れられることでしょう。どのアイテムもこんなの着られないなんてものはなく、むしろ欲しいものばかり。

そして店頭に並んだ時に価格を見て愕然とし、諦めるのです。手にできるのはブルジョワ。私にはチャレンジする権利すら与えられなかった。
(画像はFashionsnap.comより)

VALENTINO 14-15A/W 全ルック → http://www.fashionsnap.com/collection/valentino/mens/2014-15aw/(Fashionsnap.com)
 


RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)

ラフ・シモンズの14-15秋冬コレクション。

今回もトレンドの2、3歩先を行く前衛的なコレクションです。
最近は洋服をキャンバスにグラフィックを描くことに目覚めつつあったラフは、今回なんと大胆にも本物のアーティストに描いてもらいました。現代美術家、スターリング・ルビーとの共作とでも言うべきコレクションとなりました。ちなみに私は初めて知りました、スターリング・ルビー。

詳しい解説はFASHION PRESSのレポート(http://www.fashion-press.net/news/9376)を参考にしていただくとして、極端にボリュームを持たせたアウターとブーツはすごいですね。一見するとギャグにしか見えないんですが、コレクションを通じて見るとなんだかとっても男らしい。ただしコクーンシルエットやローゲージニットなどの要素が男臭さを抑えており色っぽく、実にバランスが良いのです。アイテムもMA-1やモッズコート、トレンチなど男っぽいキーワードが見えます。ジェンダーレスはひと通り完成させたので、今度は男の色気を引き立たせる方にシフトしたか?

1年~1年半後にはこのラフ・シモンズのコレクションがベースとなったようなコレクションがきっと多数見られることでしょう。
(画像はFASHION PRESSより)

RAF SIMONS 14-15A/Wコレクション 全ルック → http://www.fashion-press.net/collections/2629(FASHION PRESS)



以上、やはり初日から濃いパリでした。


パリ 2014-15 A/W メンズコレクション その2
パリ 2014-15 A/W メンズコレクション その3
パリ 2014-15 A/W メンズコレクション その4
パリ 2014-15 A/W メンズコレクション その5


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