ロンドンに注目度で屈した感のあるミラノコレクション。しかし、それでもミラノにはミラノでしか生まれないモードがあります。ミラノコレクションから個人的な注目&お気に入りブランドのコレクションをご紹介します。
ERMENEGILDO ZEGNA(エルメネジルド・ゼニア)
これはすごい。その一言に尽きます。名だたるメゾンでデザイナーを務めたピラーティはダテじゃない。コレクションは伊達です。
つまり衝撃です。これまで面白みの無かったファクトリーブランド・ゼニアが、個性を持った唯一無二のブランドに生まれ変わりました。Aラインを基調とし、トレンドのオーバーサイズコートやオリエンタル要素を加えた美しくカッコよすぎるコレクションです。袖口のクシュクシュが気になりますね。
見るべきルックが多すぎてご紹介しきれないので、是非全ルックをご覧になってみてください。
→ http://www.wwdjapan.com/collection/ermenegildo_zegna/milan_mens_s2014_rtw.html
(画像・リンクともにWWD.com)
Andrea Pompilio(アンドレア・ポンピリオ)
ここ最近のトレンドを詰め込んだ感じのコレクションです。カッチリした中にスポーツをミックスさせ、柄で味付け。ドレスシューズであくまで上品にまとめあげています。巧みですね。
そしてこのブランドもまた、日本人に馴染みそうな服が多いと思います。今後要注目のブランドです。
(画像はWWD.comより)
Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)
今シーズンも自身の故郷に思いを馳せ、シチリア感満載です。今回はシチリアの神話がモチーフだとか。相変わらずのシルエット、男臭さである意味安定しています。正直ちょっと飽きてきたかな…。
が、おそらくは別の意味で大変注目を浴びたドルチェ&ガッバーナ。脱税で実兄判決を受けた直後のショウとなりましたからね(上訴の予定)。同ブランドのイメージキャラクターを務めるリオネル・メッシも姿を見せたようです。メッシも脱税の容疑が掛けられているいんですよね。
(画像はFASHION PRESSより)
JIL SANDER(ジル・サンダー)
女史すごいよ女史。齢70にして、しかも一線から離れていたブランクがありながらまた前回を上回るコレクションです。一瞬、あれ?ラフ・シモンズ?なんて思ってしまうルックもチラホラ。ラフのエッセンスを取り入れながら、再び自らのブランドに昇華しようとしている、まだ途中。今シーズンも充分素晴らしいですが、来シーズンはきっと、まだ良くなると思います。
前シーズンに続きボトムスが面白いです。丈や幅の遊び心がセクシーです。そして黒ソックスが意外と効いてます。
(画像はWWD.comより)
VERSACE(ヴェルサーチ)
今回も濃い、アクが強い、そして男臭い…ずっと変わらない、これぞヴェルサーチワールド。あれですね。逆にこれ一周回ってアリに見えて来るのが不思議です。ケンゾー同様、バブリーテイスト香るヴェルサーチもそろそろ来るかも。今のうちから注目しておいてはいかがでしょうか。個人的には13-14A/Wから復活したセカンドライン、VERSUS(ヴェルサス)の方がまだ押さえ気味なので着やすいかと。
(画像はWWD.comより)
どうです、この個性的なランウェイの数々。これが全部コレクション初日だったと言うんだから、ミラノのポテンシャルと懐の深さを感じるってもんです。初日でほぼ出した感はありますけどね。続きます。
ミラノ 2014 S/S メンズコレクション その2
ミラノ 2014 S/S メンズコレクション その3
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