2013年1月17日木曜日

ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その2


昨日から開幕したパリコレですが、やはりライブ配信はほとんど無い模様。うーん、残念。という訳で、今日もミラノコレクションの感想です。およそ一年後のトレンドを探って行きましょう。

2013年1月13日に行われたミラノコレクション2日目から。



TRUSSARDI(トラサルディ)

ウミット・ベナンによるTRUSSARDI(トラサルディ)も早4シーズン目。これまで強烈なインパクトを残してきたウミット・ベナンのトラサルディですが、今回はかなり大人しめな印象。しかし、逆に言えばリアル・クローズに近づいた感。山で休日を過ごすイメージで山っぽいアイテムが多いですが、しかし山アイテム(山アイテム?)はホワイトマウンテニアリングの方が良いかと。

それでも、もうほとんどストライプにしか見えない畝の深いコーデュロイでダブルのセットアップというのは難易度高そうですがカッコいいです。また、山ジャケット(山ジャケットって何だ)や袖パッチ、ジップアップニットなどスポーティな要素をミックスさせたスタイリングはとても参考になります。スヌード、タートルネック、ジップアップの組み合わせも面白いです。袖口から覗くニットのボリューム感も計算されています。アイテムそのものよりもカラーリングとスタイリングが絶妙です。

(画像はFASHION PRESSより)



MISSONI(ミッソーニ)

アースカラーが目に優しい、じゃなくて心に優しく訴えるMISSONI(ミッソーニ)。スポーティなジップアップニットやキルティングニットベストといった現代的なアプローチと伝統のニット技術が融合されたコレクション。やはりニットの模様は美しいです。
また、イギリスのジーンズブランド、Jean Machine(ジーン・マシーン) とコラボレーションしたデニムアイテムがカッコいいです。初めて知りました、ジーン・マシーン。じんまし…いや、何でもないです。

(画像はNOWFASHIONより)

先日、ベネズエラで経営者であるミッソーニ夫妻が搭乗する小型機が消息を絶ちました。(http://www.cnn.co.jp/world/35026519.html)一刻も早い夫妻と搭乗員の無事な発見を祈ります。



PRADA(プラダ)

究極のミニマルでどこか冷たさを感じさせた先シーズンから一転して、穏やかな温かさを感じさせるPRADA(プラダ)の13-14A/Wコレクション。たとえば冬の朝の柔らかな太陽の日差しであったり、起き抜けの体に残るベッドの温もりだったり。朝のオフィスあるいはリビングを思わせる家具付きセットがランウェイとなり、まるで慌てて家を飛び出して来た(飛び出す)かのよう。どこかとぼけたほっこり感で和みます。

しかしながら無造作に飛び出したシャツの襟や裾も、かなり裾が余ってたり逆につんつるてんだったりするパンツの丈も緻密な計算で絶妙なバランスを生み出しています。フリル付きのチェックシャツがオシャレです。

(画像はNOWFASHIONより)



MONVLER GAMME BLEU(モンクレール ガム・ブルー)

 トム・ブラウンのシグニチャーであるトリコロールを基調にキルトスカート、ハイソックス、スポーラン(腰にぶら下げてるやつ)にタータンチェックを敷き詰め、フェイスペインティングと剣に見立てたスキーストックでハイランダーの戦士を思わせるMONCLER GAMME BLEU(モンクレール ガム・ブルー)のコレクション。相変わらずのハイテンションな演出。

アラン模様にキルティングされたジャケットやケープ、そしてテーラリングとブリティッシュエッセンスを隠し味に、スコットランドの伝統的民族衣装をモンクレールのダウンとミックスさせた。ネイティブアメリカンのドリームキャッチャーみたいなスポーランがユニークです。このまま街を歩くと即、職務質問ですが、一つ一つのアイテムを見るとかなり実用性が高そうです。

(画像はNOWFASHIONより)




明日はミラノコレクション3日目と最終日をまとめて。

ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その1
ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その3

パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その1
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その2
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その3
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その4
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その5


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