2013年1月23日水曜日

パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その5


いよいよパリコレも終わります。終わりましたけど。当ブログでは、今日終わります。明日からまたブログネタが無くなります。

でも、意外とコレクションをバーーーッと見てグワァーーーッと文章書いてペチペチと画像を転載していく作業が疲れるので、ホーーーッとしてたりもしています。

パリコレ最終日は、個人的に色々と混乱しました。大変です。


LANVIN(ランバン)


安定のアルベール・エルバス率いるLANVIN(ランバン)。迷ったらとりあえずランバンを買っとけば間違いないんじゃないかなってくらいの存在です、私の中では。良い意味で。そんなシチュエーションは経験したこと無いけど。

今回もスポーティーで洗練されたコレクション。一言で言ってしまえばそうなんですが、これが一言では済まない出来でした。特に目を引くのは、丈の長さやボリュームの使い方、シルエットのチョイス、素材の組み合わせ。どのスタイリングを見ても、長かったり短かったりするし、ワイドでボリューミーだったりタイトだったり、ゆるかったり張っていたりします。襟やタイなど細かい部分にまで及んでいます。素材は、異素材をパッチワークで組み合わせたり、アウターとインナーを逆転させた(ように見える)コーディネートを提案。

まるで、あらゆる部分において最適なバランスを探しているかのよう。たとえるなら、鏡の前で様々なコーディネートを試しているような。それも、これまでとは少し違ったコーディネートを。そしてそれが、どれも絶妙なバランスでため息が出るほどエレガントなんです。鏡の前で、という表現したのは、そのアイテムがどれもウェアラブルだからです。価格は考慮に入れていません。

首の詰まったチェスターフィールド、ダブルブレスト、タートルネックと、トレンドもしっかり。カラーはワントーンまたはモノトーン、アクセントにランバンらしい元気なカラーも。予想よりもはるかに完成度高し。

(画像はNOWFASHIONより)



Paul Smith(ポール・スミス)

ダークカラー中心のワントーンまたはモノトーンがベースのコレクションが多い中で、ポップで楽しい色とりどりのコレクションとなったPaul Smith(ポール・スミス)。

ブリティッシュ・トラディショナル要素がトレンドとなり、フォーマル寄りになったためか色が抑え目のパリにおいて、英国スタイリングをベースとするポール・スミスにとっては英国スタイルはトレンドではなく、いつものこととばかりに逆にカラーと柄に満ちています。そして、いかにもポール・スミスらしい遊び心やユーモアも。余裕の英国トラッドを見せてくれました。

ラペルの上に胸ポケットが掛かっていたり、襟と身頃で幅が違うストライプのシャツなど、よく見ると一風変わっているというディテールは持ち味。柄は、大きな千鳥格子をグラデーションで見せたり、インパクト満点のサイケデリックカラーのアウター、カラーブロック、大胆な幾何学模様、ホルスタインまで。タイとシャツを同色同柄で、またはシャツとニットを色違いの同柄で重ね着でコーディネート。 カラーはセパレートで難易度抑え目コーディネートを提案しています。シルエットは、トップスがやや大きめ。

そんでもってブリティッシュ・トラッドにほんの少しの抵抗か、それとも脱力か。タイはあえて下を長くしてハズしています。これくらいの方がちょうどいいんだと言わんばかりに。それだけで、英国要素をものすごく受け入れやすくしている気がします。

(画像はapparel-webより)



TOHM BROWNE(トム・ブラウン)

みんな大好きTHOM BROWNE(トム・ブラウン)。

天才すぎる。
ああ、だめだ。天才すぎてもうわけがわからん。
□□□四角シカクしかく…どこをどこからどうみてもスクエアー。角ばってるねー。なんすかこれ。

「米国ペンシルバニアにおけるドイツ系移民の宗教集団アーミッシュの文化に影響を受けた。」(Fashionsnap.com)ですってよ。へえー…

当ブログが参考にさせてもらっているWWDジャパンのレポートも、何を伝えてたいのか不明とか書かれてて盛大にふきましたよ、ええ。

一応褒めてます。大好きです、こういうの。

(画像はFashionsnap.comより)



SAINT LAURENT(サンローラン)


帰ってきた男、エディ・スリマンによる初のメンズコレクション、SAINT LAURENT(サンローラン)として初のコレクション。

あれこれと言うのはやめます。エディはエディでした、ということで。論争になることは誰もが予想していたこと。

あえて言うなら二つ。
グランジとグラムをミックスさせたようなロックスタイルはカッコイイけどほっそい。ということ。
YSLという高級ブランドが分かりやすく、身近に感じられるようになった。でも高いよね。ということ。

まとめ。YSLじゃないから。サンローランだから。カッコ良ければいいじゃん。価格は良くないじゃん。

(画像はapparel-webより)



どうでしょう、混乱したでしょう。主にトム・ブラウンのせいで。ファッションが理解できなくなりますね。

さて、2013年1月12日〜20日にわたって行われたミラノ、そしてパリコレクションをかいつまんで紹介しました。楽しかったですね。
トレンドの傾向は英国要素、力を入れたVゾーン。アイテムはタートルネック、チェスターフィールド。カラーはダークベース。といったところでしょうか。
個人的に印象に残ったコレクションはドルチェ&ガッバーナ、プラダ、Dスクエアード、ラフ・シモンズ、3.1フィリップ・リム…いや、全部トム・ブラウンに持っていかれた。

これらのコレクションを参考に、来年のトレンドアイテムを現在行われているセールで手に入れるというのもアリじゃないかと思います。四角いコート…


パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その1
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その2
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その3
パリ 2013-14 A/W メンズコレクション その4

ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その1
ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その2
ミラノ 2013-14 A/W メンズコレクション その3


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